野球の長袖アンダーシャツは、日差し対策から寒い時期の防寒、試合前後のアップまで、一年を通して出番のあるアイテムです。ただしブランドやモデルによってフィット感も生地厚も大きく異なり、「同じLサイズなのに着心地が全然違う」ということが起こります。
ここでは長袖アンダーシャツの選び方の基準を整理したうえで、ミズノ・アンダーアーマー・SSK・デサント・FREEZETECHなど主要ブランドのモデルを比較します。

野球用長袖アンダーシャツの選び方
サイズ感とフィット感
野球のアンダーシャツは大きく3タイプに分かれます。
- フィットタイプ:身体に密着し、ユニフォームの下でシワになりにくい。スイングやスローイング時のもたつきが少ない
- ルーズ(レギュラー)フィット:適度なゆとりがあり、締め付けが苦手な人や練習用に向く
- ゆったりタイプ:オーバーサイズ気味。アップやオフフィールドでの着用に
サイズ選びで失敗が多いのは、フィットタイプを普段着と同じ感覚で選ぶケースです。フィットタイプは伸縮性が高いため普段のTシャツサイズと同じ表記でOKなことが多い一方、ルーズフィットは1サイズ下でちょうどよい場合もあります。購入前に必ずメーカーの実寸表(身幅・着丈・袖丈)を確認しましょう。
袖丈も重要です。手首まで覆う標準丈、手の甲にかかるロング丈、指穴(サムホール)付きなど種類があり、公式戦では規定で袖の色や露出範囲が制限されることがあります。高校野球では白または黒・紺などチーム統一が求められるケースが多いため、所属連盟の規定を事前に確認してください。
季節・気温別の生地の厚さ
長袖は「冬用」と思われがちですが、実際は季節ごとに使い分けます。
| 時期・気温 | 生地の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 高温期(30℃以上) | 極薄・メッシュ、接触冷感 | 直射日光から腕を守る。半袖より涼しく感じる場合も |
| 春秋(15〜25℃) | 標準厚(薄手ストレッチ) | オールシーズン型。1枚で最も出番が多い |
| 冬(10℃以下) | 起毛・裏起毛、蓄熱素材 | 保温重視。練習前後の体温低下を抑える |
気温の高い時期に長袖を選ぶ選手が増えているのは、肌の露出を減らしたほうが日射による負担を抑えられるためです。生地の重量(目付)が公開されている場合、薄手タイプは120〜150g/㎡前後、起毛タイプは200g/㎡を超えるものもあります。
素材と機能性(吸汗速乾・冷感・防寒)
野球用アンダーシャツの主流はポリエステル90%前後+ポリウレタン10%前後。チェックすべき機能は次の通りです。
- 吸汗速乾:汗を素早く生地表面へ拡散させ、べたつきを抑える
- ストレッチ・可動域:肩まわりの縫製(ラグランスリーブなど)で腕の上げやすさが変わる
- UVカット:屋外競技では紫外線遮蔽率90%以上が一つの目安
- 消臭・抗菌:連日の練習で着回すなら重要
- 保温(起毛・蓄熱):冬場の練習や試合前後のベンチワークに
- 接触冷感・持続冷感:暑さ対策として選択肢の一つ

野球用長袖アンダーシャツおすすめ10選
ミズノ・アンダーアーマーなど人気メーカー比較
ミズノ Zero+ アンダーシャツ 長袖 ローネック(12JAAP10)
ルーズフィット・吸汗速乾・ストレッチを備えたオールシーズンモデル。参考価格は2,480円前後(時期により変動)と手に取りやすく、レビュー評価も安定しています。締め付けが苦手な選手や、まず1枚目を探す中高生に向きます。
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ミズノ Zero+ アンダーシャツ 長袖 ハイネック(12JAAP11)
上記のハイネック版。首元まで覆うため、春先・秋口の冷え込みや日焼け対策に有効です。ユニフォーム規定に関わるため、着用可否をチームで確認しておくと安心です。
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ミズノ バイオギア 長袖
身体に沿うフィット設計で、ユニフォームの下でもたつきにくいのが特徴。オールシーズン着用でき、吸汗速乾性とストレッチ性のバランスが取れたシリーズです。
アンダーアーマー ヒートギア/コールドギア アーマー 長袖
暑い時期向けの「ヒートギア」と寒い時期向けの「コールドギア」を使い分けられるのが最大の強み。コールドギアは内側が起毛、外側が速乾という二重構造です。フィット感は強めなので、締め付けが苦手なら「ルーズ」表記を選びましょう。
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SSK SCβ(エスシーベータ)長袖ローネック
ランキングで常に上位に入る定番。フィットタイプで吸汗速乾、オールシーズン対応。参考価格2,400円前後とコストパフォーマンスに優れ、複数枚の買い足しに向きます。
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デサント 丸首長袖アンダーシャツ(裏起毛)
肉厚な裏起毛素材を使った秋冬用モデル。肌当たりの柔らかさと保温性を両立しており、冬の練習着として1枚持っておくと使い勝手が良いタイプです。
ゼット プロステイタス 長袖アンダーシャツ
縫製と生地の質感にこだわった上位ライン。価格帯は5,000円前後と高めですが、耐久性とフィット精度を求める社会人・大学生に支持されています。
高校球児・社会人向けおすすめモデル
ローリングス ハイパーストレッチ 長袖アンダーシャツ
高い伸縮性で肩甲骨まわりの可動を妨げにくい設計。ややコンプレッション寄りのフィットで、スイングやスローイング時のもたつきを抑えたい選手に向きます。
アシックス ゴールドステージ 長袖アンダーシャツ
日本人体型に合わせたパターン設計が特徴で、袖丈・身幅のバランスが取りやすいモデル。オールシーズン使える標準厚で、高校球児の1軍用としても定番です。
FREEZETECH SPORTS 冷感シャツ長袖クルーネック
氷撃冷感プリントを施した長袖モデル。プリントに含まれるエリスリトール・キシリトールが汗などの水分に反応して吸熱する仕組み(※1)で、動いて汗をかくほどひんやり感が続きます(※2)。日差しを浴び続ける野手や、イニング間の体温上昇が気になる場面での選択肢になります。メーカー希望小売価格6,380円(税込)。
FREEZETECH SPORTS 冷感シャツ長袖クルーネック Black White LIDEF
なお、首元が詰まりすぎないローネック仕様のFREEZETECH SPORTS 冷感シャツ長袖ローネック Black White LIDEF(6,380円・税込)や、従来品※当社フリーズテック商品レギュラーフィットシリーズと比較して(当社FREEZETECH商品レギュラーフィットシリーズと比較して)より冷感持続性を高めた上位ラインFREEZETECH 氷撃α 冷感シャツ長袖クルーネック White Black LIDEF(10,780円・税込)(※3)もあります。※発汗シミュレーション試験による(ユニチカガーメンテック)
コスパ重視のプチプラモデル
練習用に枚数を揃えたい場合、2,000〜3,000円台のモデルが現実的です。ミズノZero+、SSK SCβはこの価格帯の代表格。2枚組・3枚組のセット商品も流通しており、1枚あたり1,500円前後まで下がるケースもあります。ユニクロのスポーツラインを練習用に流用する選手もいますが、野球特有の肩の可動域を考えると、専用設計のほうがスイング時のつっぱりは少ない傾向です。
※価格は変動するため、最新価格は各販売サイトでご確認ください。

ポジション別・用途別の選び方
投手・野手におすすめのタイプ
投手は肩・肘まわりを冷やさないことが優先されます。登板前後は保温性のある長袖、登板中は汗抜けの良い薄手、と分けて用意する選手が多いです。ラグランスリーブや脇下メッシュ切り替えのモデルなら、リリース時の引っかかりが減ります。
内野手は俊敏な動作と滑り込みが多いため、フィットタイプで生地が薄すぎないものが安心。外野手は日差しを長時間浴びるため、UVカット付きや冷感タイプの長袖が有効です。捕手は防具の下で最も汗をかくため、吸汗速乾+消臭機能を重視しましょう。
練習用と試合用の使い分け
練習用は2,000円台のモデルを4〜5枚、試合用は5,000円以上のフィット精度が高いモデルを2枚、という組み合わせが実用的です。試合用は洗濯回数が少ない分、生地の劣化を抑えられます。
冬場は「長袖アンダーシャツ+ハーフジップの上着」でレイヤリングし、体が温まったら1枚脱げる状態にしておくと、汗冷えを抑えられます。
長袖アンダーシャツのお手入れ方法
洗濯時の注意点
- 裏返して洗う:プリントや転写ロゴの摩耗を抑える
- 洗濯ネット使用:伸縮素材の型崩れを軽減
- 柔軟剤は控えめに:吸汗速乾繊維の表面に膜ができ、汗の吸い上げが鈍ることがある
- 漂白剤・乾燥機は避ける:ポリウレタンは熱に弱く、伸びの回復力が落ちやすい
泥汚れは、乾く前に水で流してから部分洗いすると落ちやすくなります。
長持ちさせるコツ
ポリウレタンを含む生地は、直射日光下での長時間干しで劣化が進みます。陰干しが基本です。また、同じ1枚を毎日着回すより、3〜5枚をローテーションしたほうが繊維の回復時間が確保でき、結果的に長く使えます。伸びやゴワつきを感じたら買い替えのサインで、練習頻度が高い選手なら1シーズン〜1年半程度が目安です。
まとめ
野球の長袖アンダーシャツ選びは、フィットタイプの見極め → 使う季節の生地厚 → 必要な機能の順に絞ると失敗しにくくなります。練習用は2,000円台の定番ブランドで枚数を確保し、試合用や日差し対策には機能特化モデルを1〜2枚加える、という構成が現実的です。
暑さ対策を重視するなら、汗に反応して冷感が続くタイプ(※2)も、動き続ける野球との相性を考えたうえでの一つの選択肢になります。
※注記
※1 冷感プリントに含まれるエリスリトール・キシリトールによる吸熱特性。
※2 冷感プリントが水分に反応している間。使用環境によって冷感の感じ方に個人差があります。
※3 持続冷感による。接触熱移動性 q-max(ユニチカガーメンテック(株)にて測定)。試験条件:試験環境 20℃、65%RH、熱板温度 ΔT=10℃、積算時間60秒間の積算冷感熱量。
守備や長時間の練習で袖の中の熱がこもりやすいと感じる方は、汗を活かして冷感が続くタイプを一度試してみてください。
FREEZETECH SPORTS 冷感シャツ長袖クルーネック Black White LIDEF(6,380円)を見る
よくある質問(FAQ)
Q: 野球の長袖アンダーシャツは暑い時期でも着ていいですか?
A: はい、暑い時期に長袖を選ぶ選手は多くいます。腕の露出を減らすことで直射日光を遮れるうえ、メッシュや接触冷感などの薄手素材を選べば半袖と大きく変わらない着心地です。生地重量が軽いモデル(120〜150g/㎡前後)を選ぶのがポイントです。
Q: サイズはいつも通りで選んでいいですか?
A: フィットタイプは伸縮性が高いため普段のTシャツサイズと同じ表記で問題ないことが多いですが、ルーズフィットはゆとりが大きいため1サイズ下がちょうどよい場合もあります。購入前に身幅・着丈・袖丈の実寸表を必ず確認してください。
Q: 冬用アンダーシャツは何を基準に選べばいいですか?
A: 裏起毛や蓄熱素材の有無、そして「保温しつつ汗を逃がせるか」が基準です。冬でも動けば汗をかくため、保温性だけで選ぶと汗冷えにつながります。起毛面が内側、速乾面が外側という二重構造のモデルが扱いやすいです。
Q: アンダーシャツの買い替え時期の目安は?
A: 生地の伸びが戻らない、汗の吸い上げが鈍った、ゴワつきを感じるようになったら交換のサインです。週5〜6日の練習で着用する場合、3〜5枚をローテーションして1シーズン〜1年半程度が一般的な目安です。