ホームシアター / ゲームレビュー:PS5 Clair Obscur: Expedition 33

環境


ゲーム概要

  • タイトル:Clair Obscur: Expedition 33
  • プラットフォーム:PS5
  • ジャンル:JRPG
  • プレイ時間:約60時間
  • 特徴:フランス幻想美学を背景にしたストーリー、シネマティックな演出、音楽演出の完成度が高い

ストーリー・演出

一本道のJRPG構成ながら、ストーリーの没入感が非常に高い
フランス美術のような陰影(Clair Obscur=明暗)が映像表現に織り込まれており、アニメと映画の中間のような演出で常にプレイヤーを引き込む。

  • キャラクター同士の掛け合いが自然
  • 世界観の描写が音楽と映像で一体化
  • シアター環境でのHDR表現はまさに“美術館シアター”

音楽体験

音楽はシンフォニックかつドラマティック。

  • Beolab 28+Celestialの組み合わせで、オーケストラの広がりが天井からも降り注ぐ。
  • 弦楽器の緊張感ある旋律、戦闘曲の迫力あるドラムがリビングを満たす。
  • 静かなシーンでは繊細なピアノと環境音が響き、音楽の陰影がまさに“Clair Obscur”を体現

バトルシステム

JRPGとしてはオーソドックスなコマンド式だが、

大画面+シアター音響だと、一つ一つの技演出が“アニメ映画”のクオリティで味わえる。

タイミング入力やアクティブ要素が盛り込まれており、単調にならない。

攻防の駆け引きが強く、常に集中できるバトルテンポ。

【比較レビュー】Clair Obscur: Expedition 33 vs FF16

PS5世代のJRPGとして注目を集めた Clair Obscur: Expedition 33Final Fantasy XVI(FF16)
どちらも「RPGの物語を濃密に体験させる」点では共通していますが、方向性は大きく異なります。
両作を遊んで感じた違いを、ストーリー・音楽・演出・バトルの4つの観点から比較しました。


ストーリーの方向性

  • Clair Obscur: Expedition 33
    一本道の進行ながら、映像美と演出で最後まで惹きつける。
    フランス芸術を思わせる「明暗の対比」が強調され、プレイヤーは美術作品を鑑賞するような感覚で物語に没入できる。
  • FF16
    王道ファンタジーをベースに、政治劇や人間関係のドラマを重厚に描く。
    召喚獣バトルが物語の中心に組み込まれ、壮大なスケール感で物語を盛り上げる。

違い
Clair Obscurは「芸術的な世界観で引き込む」、FF16は「王道の大河ドラマで熱量を伝える」。


音楽と演出

  • Clair Obscur
    オーケストラとピアノを中心とした楽曲。静けさと迫力のコントラストが美しい。
    演出は映画的で、余白や沈黙すらも印象的に使う。
  • FF16
    壮大なフルオーケストラと合唱を多用。召喚獣戦では音楽と演出がシンクロし、熱狂を演出。
    ゲームプレイというより「アクション映画を操作している」感覚が強い。

違い
Clair Obscurは「静と動のバランス」、FF16は「常に熱量MAX」の演出。


バトルシステム

  • Clair Obscur
    コマンドベースだが、タイミング入力などアクティブ要素を組み込み、飽きにくい設計。
    戦闘演出はアニメ映画のようで、操作と視覚体験の両立が光る。
  • FF16
    完全アクションRPG。キャラクターを直接操作してコンボをつなぐ爽快感。
    巨大な召喚獣戦では、スケールの大きなアクションを体験できる。

違い
Clair Obscurは「伝統JRPGを進化させた快適さ」、FF16は「アクション大作のスピード感」。


比較まとめ

両作は同じJRPGの括りに入るものの、体験は全く異なります。

  • Clair Obscur: Expedition 33
    → 芸術的な映像・音楽・演出に浸る作品。物語を“鑑賞する”楽しみを求める人におすすめ。
  • FF16
    → 王道ファンタジーとド派手なバトルで盛り上がる大作。物語とアクションの熱量を味わいたい人に最適。

結論:
Clair Obscurは余韻と芸術性、FF16は熱量とエンタメ性。
どちらもJRPGの魅力を別方向から体現した、遊ぶ価値のあるタイトルです。

ホームシアター比較レビュー

Bang & Olufsen シアター環境 vs SONY サウンドバー環境もレビューしたいと思います。
過去の記事は以下です。

20畳リビングでのホームシアター レビュー / Beolab 28 × Beosound Theatre × Celestial × LG OLED77G4PJB

SONY HT-A7000 サウンドバーとSA-RS5リアスピーカー / 15畳リビングでのホームシアター体験レビュー

映像デバイス

  • LG OLED77G4PJB(B&Oシアター環境)
    77インチの有機ELです。暗部の描写力とHDRの階調表現に優れており、映像をまるで美術館で鑑賞しているようなクオリティに引き上げてくれます。
  • SONY BRAVIA XRJ-65A95K(サウンドバー環境)
    65インチの有機ELです。サイズはやや小ぶりですが、映像エンジンの調整力が高く、色の鮮やかさや輝度の高さで十分な満足感を得られます。

音響システム

  • Bang & Olufsen シアター(Beolab 28+Beosound Theatre+Celestial天井スピーカー)
    立体的な音場を緻密に構築できるのが特徴です。音の広がりや定位の正確さに加え、残響や余韻まで豊かに再現してくれるため、クラシックやシネマティックなコンテンツとの相性が非常に高いです。
  • SONY HT-A7000+SA-RS5
    サウンドバーを中心にした構成で、設置性と操作性の良さが光ります。ワイヤレスリアスピーカーによる包囲感も十分で、リビングに“手軽にシアター感”を持ち込めるシステムといえます。

没入感の方向性

  • Bang & Olufsen シアター
    繊細さや芸術性を際立たせる環境です。静かなシーンの余白までしっかりと描き、コンテンツを芸術作品として楽しませてくれます。
  • SONY サウンドバー
    迫力と手軽さを重視する環境です。ド派手な演出やアクション性の強いコンテンツと好相性で、日常的に使いやすい点が魅力となります。

総評

Bang & Olufsenのシアター環境は、映像・音響・インテリア性まで含めて“完成された芸術空間”をリビングに作り出します。一方、SONYのサウンドバー環境は、設置性の手軽さと価格性能比で群を抜いており、「まずはシアターを楽しみたい」という人に最適です。

どちらが優れているかではなく、予算や生活のスタイルに合うかどうか、が選択のポイントになります。

  • 映像・音楽を芸術的に味わいたいなら Bang & Olufsen
  • コストを抑えつつ手軽に没入感を得たいなら SONYサウンドバー

この二つを体験したことで、シアター環境がコンテンツ体験をどう変えるかを改めて実感できました。